思考の連鎖(Chain-of-Thought)プロンプト――途中の推論ステップを例示するだけで、LLMの複雑な推論力が大きく向上
Chain-of-Thought Prompting Elicits Reasoning in Large Language Models
30秒でわかる要点
プロンプトに「途中の推論ステップ」を含む例をいくつか示すだけで、大規模言語モデルの算数・常識・記号推論の性能が大きく上がることを示した。5400億パラメータのモデルに8例を示すだけで、数学文章題GSM8Kで最高精度を達成した。
要約― この論文の概要は?
思考の連鎖、すなわち一連の中間的な推論ステップを生成させることで、大規模言語モデルの複雑な推論能力が大きく向上することを探る。特に、プロンプトの手本として思考の連鎖の例を数個示す「思考の連鎖プロンプト」というシンプルな方法によって、十分に大きな言語モデルでこうした推論能力が自然に現れることを示す。3つの大規模言語モデルでの実験により、思考の連鎖プロンプトが算数、常識、記号推論の幅広いタスクで性能を向上させることが示された。改善は目覚ましい場合がある。例えば、5400億パラメータの言語モデルに思考の連鎖の例を8つ示すだけで、数学の文章題ベンチマークGSM8Kで最高精度を達成し、検証器付きでファインチューニングしたGPT-3をも上回った。
課題― 何を解決しようとしているのか?
大規模言語モデルは、算数の文章題のような複数のステップを要する複雑な推論が苦手だった。
手法― どのような方法で取り組んだのか?
プロンプトの手本として、答えだけでなく途中の推論ステップ(思考の連鎖)を含む例を数個示す「思考の連鎖プロンプト」を用い、3つの大規模言語モデルで算数・常識・記号推論のタスクを評価した。
結果― 何が分かったのか?
算数・常識・記号推論の幅広いタスクで性能が向上した。5400億パラメータのモデルに8つの例を示すだけで、GSM8Kで最高精度を達成し、検証器付きでファインチューニングしたGPT-3を上回った。
限界― 注意すべき点は?
推論能力は「十分に大きな言語モデル」で自然に現れるとされており、小さなモデルでは同様の効果が得られない可能性がある。本要約(アブストラクト)の範囲では、生成された推論過程の正しさの検証については示されていない。
ビジネスで使えるか― 実務にどう活かせるか?
「手順を追って考えて」「途中の計算も書いて」といったプロンプトの工夫の原点。見積もり計算、条件の多い判断、規程の当てはめなど、複数ステップの業務で回答精度を上げる基本テクニックとして今も使える。
キーワード
本ページの事実記述は、原論文のアブストラクト(概要)の範囲に基づきます。数字や評価の詳細は原文でご確認ください。
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